気にしない、気にしない。 | 映画ジャンキーのつぶやき

気にしない、気にしない。

【ザ・コア】

<2003年・アメリカ>
●監督/ジョン・アミエル
●出演/アーロン・エッカート、ヒラリー・スワンク 他


一言でいえば、地底版「アルマゲドン」。

ある日、地球内部の核(コア)が突然、
その回転を停止する。このままでは
人類は1年以内に滅亡してしまう。
科学者や宇宙飛行士など、選ばれし6人が、
開発された地底探査機に乗り込み、
核へと潜っていく…。

この手の映画で、細かいことを指摘するのは
やぼというものだ。
何千度もの高温の地底世界へ潜る探査機が、
いとも簡単につくれたのはなぜか?
地中に何もない空間があるのは本当なのか?
いくら防護服を着ているとはいえ、探査機の外に
出て作業などできるものなのか?
行きに比べて、帰りがえらい楽に見えるのはなぜ?
などなど、そんなことは
決して気にしてはいけない。(笑)

しかしそのあたりには目をつぶる代わりに、
人間ドラマ的な部分では感動させてほしいのだが、
どうも中途半端な印象だ。
お約束の通り、ひとり、またひとりと死んで
いくのだが、その死に方にいまひとつ工夫がない。
またキャラの描き分けが不十分なので、
感情移入もそれほどできない。
驚いたのは、ただひとりの女性乗組員が
どこかで見た顔だなあと思っていたら、
なんとこれが、ヒラリー・スワンク!
今やアカデミーに2度も輝く名女優じゃないか。
彼女、お高くとまっているようで、
意外とおやすいのかも。

後半には、コアが停止した真の理由が
明らかになり、そこには現社会への
メッセージが込められていたり
するのだが、これもいかにも付け足しと
いった感が否めない。

なんだかボロカスに書いているようだが、
実はそれなりに、おもしろく見れた。
だって、こんな風につっこみながら見るのも、
映画のひとつの楽しみ方ではないか。
まあ劇場で見たとしたら、そう余裕
ぶっこいてもいられないかもしれないが。(笑)


■個人的ハマリ度 ★★★(★5つが最高)


ジェネオン エンタテインメント

ザ・コア